近道をする為、並木通りを横断しブティクと喫茶店の間の道を、駅前通りに向けて進んだ。 幅が3メートル程の狭い道…途中で路地を横切れば、ほんの50メートル程で駅前通りに出る。 通気口から漏れる空気が妙に生温かく、じっとりと肌に絡み付く… 早く通り過ぎよう… 小走りで路地を通り抜けようとした時― 私の左下から、押し潰された様な呻き声が聞こえた!! 「う…うぐ…… た、助け… 助けてくれ……」 .