三十路バンドギャルの憧憬邪心LOVE Grail

父親との確執は未だ続いている。

とまぁ、不良だったわけさ。

周囲の環境に合わせることもそろそろしないといけないと思った短大時代、世間的にバンギャルはマニアックすぎてモテないので、いっときはカラオケ文化万歳的なメジャーアーティストの曲を聴いちゃってたけど、やっぱヘドバンできて世界観が現実離れしている曲じゃないと低周波サロンパスみたいな緩慢な日常を変えられないストレスで死にそうになってしまうので再びバンギャルに復帰したのだった。



高校時代ほど病んではなかったが、周りに合わせることを意識して生きていた反動で自己顕示欲が暴動を起こし、一年間だがバンドメンバーと寝たりしちゃったのだ。


卒業後はどっぷり風俗をやって、いつしか三十手前になり、ライヴに参戦する体力もない私は専らネットで音源を拾い、MVを見まくる在宅ヲタへと変貌したのである。


一度はブームが去り、地下に潜ってしまったV系バンドは、音楽のwebコンテンツ化と地道なバンド活動、そして我々V系ファンが夜な夜な行う黒ミサの祈りが実を結び再加熱してきたのだ。それにちなんで、私も成功してやると、幾分やる気が湧くのだった。