「行ってきまーす!」
あたしはいつもの待ち合わせ場所へ行く。
あたし達の家は隣同士。
それに、なにより・・・あたし達には《柊》って漢字が入ってる!
おそろいみたいなものだ!
あたし達の家の間にウサギがいる。
なまえはピョン太。
いかにも子供が付けそうな名前・・・でしょ?
ピョン太はあたし達が4才のときに買ってもらった大事な家族。
そこがあたし達の待ち合わせ場所だったりする。
「おはよー!遅れてごめんねぇ!」
あたし美月柊花。(みつき しゅうか)
「しゅう!遅ぇーよ!遅刻すんぞー!」
こいつ松村 柊夜。(まつむら しゅうや)
「分かってるー!遅刻しちゃーう!」
ピョン太にえさやりをして待ってくれていた柊夜のところまでダッシュ。
「また凪さんに起こされても起きなかったのか?いつもだよなー。
明日からは俺が無理矢理にでも起こしに行こうか?」
「はい。おっしゃる通りで・・・。え?いつもじゃないでしょ!来ないでよー」
いや、でも昨日夜遅くまで映画見てたせいかな?
肩を落としていると、
「ほらー。行くぞ!」
気づくと自転車置き場まできていて、は自転車にまたがった。
え?あたし走れと?