「はぁ…。」
体育終わりの昼休み。
一人で全ての道具の後片付けを終えた頃、すっかり昼休みに入っていた。
どうしても零れてしまう溜め息が、より荒んだ私の心を沈ませていた。
今日は良い日かも、なんて思った私がバカだったわ…。
家に出る前まではあんなにハッピーだったのに、体操服を忘れたくらいでこんなに最悪な一日になるなんて…。
そういえば、学校に行く前に家で見たテレビの星座占いで最下位だったことを思い出して、もっと真剣に見ておけばよかったと今更ながらに後悔した。
ラッキーアイテムって確か…サボテン、だったな。――んなの、今すぐ用意できるかっつーの。
終いにはテレビの星座占いに文句を言いつつ、私はガラリと1-5の教室のドアを開けた。
『お疲れ、遥ー。』
着替えを済ませた男子が廊下で待っているのが見えたので、すぐさま制服に着替えようとしていると、もうすでに制服に着替え終わった明日香がお弁当を持ってやってきた。

