流石に、この提案には断りを入れるだろうと思っていた。
「え?いいんですか?俺、タケノコ好きで、ちょうどお腹空いてるんで、ぜひ!」
白王子は、見た目に反して図々しい人間らしい。
すごく嬉しそうに修哉さんの提案に賛成の意を示している白王子を睨みたくなる自分を押し殺し、黒王子なら絶対断ってくれるだろうと、期待の眼差しを向ける。
「斗真だって、これから家帰っても飯ないんだろ?ここは厚意に甘えようよ」
「…そうだな」
「それじゃあ、決まりだね。家を案内するよ。さぁ、どうぞ」
な、な…なんだって?!
これまた私の予想を反して、黒王子が白王子のノリに乗っかってしまった。
やっと気疲れの原因から解放されると思ったのに…嘘でしょ?
「遥ちゃん?ずっと外にいると、風邪ひいちゃうよ」
「…うん、今行く」
ここはもう、腹を括るしかない。
人当たりの良い修哉さんが隣にいるし、大丈夫だと言い聞かせて、私は彼らの元へ駆け寄った。

