「ねぇ、ずっと気になってたんだけど」
修哉さんにも褒められたし、今日は気持ちよく寝れそうだと喜んでいると、白王子がまたも口を開いた。
黒王子は相変わらず興味なさそうに道場内を見渡している。
「藤井さんと石川さんってどういう関係?」
ああ、いつもの質問ね。
私と修哉さんの親密さを一目見た人たちはたいてい、私たちの関係について興味津々に聞いてくるのだ。
白王子も、そう言った色恋話が好きなの?
「修哉さん、そこ説明してなかったの?」
「あはは…師範の弟子だとは言ったんだけどね」
「もう。そんな曖昧なこと言ってるから、いつも恋人なのかって勘ぐられるんだからね」
修哉さんに一つ、物申したいことがあるとするなら、私との関係を周りにハッキリ言わないところだ。
師範の孫と弟子の関係だけど、家族のような絆がある。
それを他人に伝えるのは難しい部分はあるけど、家族のような存在ですって言えば解決することなのに。
「修哉さんから聞いたとは思うけど、修哉さんはおじいちゃんの一番弟子なの。身寄りのない修哉さんをおじいちゃんが引き取ったのが始まりだけど、今となって修哉さんは我が家の大黒柱よ。」
「大黒柱だなんて、遥ちゃん恥ずかしいこと言わないでくれよ」
「だって、本当のことでしょ?おじいちゃんなんて、ここ数年は引きこもってばっかりで、修哉さんいないと私とおじいちゃん生活もままならないし。」
本当に修哉さんにはいつも良くしてもらってる。
血も繋がっていない私たちと一緒に生活を共にしてくれるだけじゃなくて、心身共に支えてくれてるんだから。

