「えーーと…、


ほら、実行委員も困ってるじゃん。
まあ、当たり前だよね。今まで真面目に体育の授業を受けてないんだから

でもこれでいい。私が1000mになることはないんだから。なのに…


「何迷ってんのー、晶紀申さんめちゃくちゃ速いんだぜー。中1の駅伝大会でアンカーなうえ3人も抜いたんだからー!」


な、なにいってんの⁈昔そうでも今は違うかもしれないでしょ⁈

「そーなのー?じゃー、晶紀申さん1000mお願いねー」


は?いやいやダメでしょ

「ちょっとまって。私、1000mでないよ?」


「えー、なんでよ。他に出たい奴があるとか…?」

「そ、そうだよ!」


本当は全部出たくないけど…


コソコソ「はー、なにあいつ。いつも役たたないんだからこういうときにクラスの人やりたがらないのを引き受けるの当たり前でしょ〜」


と、影で言ってるのが聞こえた。
別に役にたたなくてもなんでもいいからとにかく、1000mだけは…


「えー、なに出たいの…?」

明らかにめんどくさいオーラを出しながら実行委員がきいてきた。