「知廣、昨日もう話しかけないって約束したけど、今日だけ来てくれないか。」

なんで話しかけてくるのかなー、もう無視しよっ!

「なぁ、知廣、昨日なんで病院なんて行ったんだ??」

えっ、うそ、見られてたの?
クラスの人に聞かれちゃいけないって思った。
だから私は直哉を引っ張って屋上まできた。

「片桐くん。さっき言ってたことどういうこと?」

私は直哉を名字でよんだ。
まだ下の名前でよんだらまだ許してくれるんじゃないかって思われたら困るからね、

「どういうこと?ってそのまんまの意味だよ。昨日なんで…

もう、ばれてしまった。
わざわざこの学校にきた3分の1の意味はなくなっちゃったな…


「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。ほんとうにごめんなさい。」

「何言ってんだよ、知廣、何謝ってんだよ…。お前、もしかして病気かなにか…」

「違うよ、違うの。ごめんなさい。ごめんなさい。」

「なんでそんなに謝ってんのかいえよ、そうしなきゃわかんないだろ…」

もう、話さなきゃいけない時がきたんだね。
やっぱり昨日直哉に本当のことを言わなかった罰かな…?