「ええ、彼もがんばりましたよ。手術後の経過は良好です。まだ動けませんが、麻酔が切れても、ベッドの上で痛さに耐えてます。」
「そうか…。でっ、ペケジェーの準備はどうなんだ。チャレンジは来週だぞ。」
「ええ、基本的なレッスンは終わって、今はララバイコースを走って走行順路を憶えています。」
「翔子のレッスンは厳しいだろう。」
「ええ、かなり厳しいですね。この前ツインドライブに行ったのはいいんですが、アクシデントがあって一泊になった時も…。」
「待て、お前今一泊って言ったか?」
達也はこれ以上正直に話したらこの場でハーレーにひき殺されると思い口をつぐんだ。
「いえ…患者さんが待ってるんで、失礼します。」
達也は慌てて病院の中へ逃げ込んだ。
別に悪いことをしているわけではないのだが…。哲平はあたりの様子を伺いながら、空き巣に入るがごとくコッペイの病室に忍び込んだ。哲平は怒りん坊のミカに遭遇したくないのだ。幸いミカの姿はない。コッペイを見ると様々な管につながれてベッドで寝ている。痛々しくもあるが、心臓の鼓動を示す生体モニターの信号音は、規則的で力強い。哲平もコッペイの容体に安堵するとともに、彼の頑張りを誇らしく感じていた。
「おう、コッペイ。頑張ったな。」
哲平がコッペイの額に手をやりながら挨拶すると、コッペイの目がパッと明るくなった。コッペイは、何かを言おうとしていたが、まだ思うように喋れないらしい。
「何も言わなくていいって、わかってるって。本当にお前は頑張った。」
哲平はコッペイの額を撫ぜ続けた。
「副隊長としては、お前を誇りに思うぞ。」
そう言いながら哲平は、自然に自分の目が潤んでくるのを感じた。
「これで、お前の勇気は本物だと実証された…つまりみんながわかったってことだな。だからその勲章として、これをお前に贈る。」
哲平は手に持った手提げ袋から古着のジャンパーを取りだした。背中に交差する雷と梅のワッペン。そして、左腕にキャプテンマーク。哲平の宝物だ。哲平はそれを掛け布団の上からコッペイの身体にかけてやった。コッペイは満面の笑顔でそれを受けた。
「早く体力を回復して、副隊長とともにショッカーを倒す闘いにいこうな。」
「そうか…。でっ、ペケジェーの準備はどうなんだ。チャレンジは来週だぞ。」
「ええ、基本的なレッスンは終わって、今はララバイコースを走って走行順路を憶えています。」
「翔子のレッスンは厳しいだろう。」
「ええ、かなり厳しいですね。この前ツインドライブに行ったのはいいんですが、アクシデントがあって一泊になった時も…。」
「待て、お前今一泊って言ったか?」
達也はこれ以上正直に話したらこの場でハーレーにひき殺されると思い口をつぐんだ。
「いえ…患者さんが待ってるんで、失礼します。」
達也は慌てて病院の中へ逃げ込んだ。
別に悪いことをしているわけではないのだが…。哲平はあたりの様子を伺いながら、空き巣に入るがごとくコッペイの病室に忍び込んだ。哲平は怒りん坊のミカに遭遇したくないのだ。幸いミカの姿はない。コッペイを見ると様々な管につながれてベッドで寝ている。痛々しくもあるが、心臓の鼓動を示す生体モニターの信号音は、規則的で力強い。哲平もコッペイの容体に安堵するとともに、彼の頑張りを誇らしく感じていた。
「おう、コッペイ。頑張ったな。」
哲平がコッペイの額に手をやりながら挨拶すると、コッペイの目がパッと明るくなった。コッペイは、何かを言おうとしていたが、まだ思うように喋れないらしい。
「何も言わなくていいって、わかってるって。本当にお前は頑張った。」
哲平はコッペイの額を撫ぜ続けた。
「副隊長としては、お前を誇りに思うぞ。」
そう言いながら哲平は、自然に自分の目が潤んでくるのを感じた。
「これで、お前の勇気は本物だと実証された…つまりみんながわかったってことだな。だからその勲章として、これをお前に贈る。」
哲平は手に持った手提げ袋から古着のジャンパーを取りだした。背中に交差する雷と梅のワッペン。そして、左腕にキャプテンマーク。哲平の宝物だ。哲平はそれを掛け布団の上からコッペイの身体にかけてやった。コッペイは満面の笑顔でそれを受けた。
「早く体力を回復して、副隊長とともにショッカーを倒す闘いにいこうな。」



