だいたい東京駅から新宿駅まで運んで一本1200円くらい。短いもので2キロ600円程度。長いものでは、都外50キロを超えて、一本6000円を上回るものもある。出発点、待ち時間、その日の獲得仕事量を加味して、コントロールセンターがライダーに均等に仕事を振るから、無理をせず1日10時間の稼働なら、せいぜい10本の配送がいいところであろう。その計算でいくと、一日の収益が約12000円。月20日稼働の月収は24万円となる。そこから、会社から配送連絡用に持たされる携帯通話料、様々な保険、ガソリン代、そしてバイクのメンテナンス代が差し引かれれば、残るお金は20万ちょっと。結局年収250万前後であるから、そこから成りあがろうとしても無理がある。それでもバイク便のライダーがいなくならないのは、やはりそれなりの理由があるのだ。
まず、2輪免許さえ持っていれば、いつでも始められるし、いつでも辞められる。個人事業での契約だから、契約条件さえ満たしていれば、辞める1カ月前に会社に言えばいいし、会社は随時ライダー募集しているからまた始められる。
次に、この仕事は、コントロールセンターに操られながらも、とてつもなく個人的な作業であることだ。配送依頼を受ける。伝票を作成して荷物を受取に行く。受け取って配送先へ移動する。そして、荷物を渡して受領印を貰う。その過程において同行する同僚も居ないし、上司の監視する目もない。ただ、指定された時間までに、荷物を無事に届けさえすれば誰からも文句を言われない。つまり、届けるという結果を出すためのプロセスについては、自分の自由に出来るのだ。時に、配送先でのトラブルを自身の手で解決しなければならい煩わしさはあるが、組織の中で管理された仕事を嫌う人種にはたまらない魅力だ。言いすぎかもしれないが、バイク便のライダーは、こと仕事に関しては社会性が乏しい人たちなのだ。
まず、2輪免許さえ持っていれば、いつでも始められるし、いつでも辞められる。個人事業での契約だから、契約条件さえ満たしていれば、辞める1カ月前に会社に言えばいいし、会社は随時ライダー募集しているからまた始められる。
次に、この仕事は、コントロールセンターに操られながらも、とてつもなく個人的な作業であることだ。配送依頼を受ける。伝票を作成して荷物を受取に行く。受け取って配送先へ移動する。そして、荷物を渡して受領印を貰う。その過程において同行する同僚も居ないし、上司の監視する目もない。ただ、指定された時間までに、荷物を無事に届けさえすれば誰からも文句を言われない。つまり、届けるという結果を出すためのプロセスについては、自分の自由に出来るのだ。時に、配送先でのトラブルを自身の手で解決しなければならい煩わしさはあるが、組織の中で管理された仕事を嫌う人種にはたまらない魅力だ。言いすぎかもしれないが、バイク便のライダーは、こと仕事に関しては社会性が乏しい人たちなのだ。



