もし、8年ぶりに会った幼なじみが私のことを忘れていたら。












「…か!梨華!」


「ん…あとちょっと…」


「一体何時だと思ってんの!!!」




ふぇ…

何時だろ。



そう思いながら、枕元の時計に手をかける。




「うっぎゃあああああああああああああ」


時計が指していた時間は、5時半。


世間様にとっては、早すぎる時間だとは思うが…



私にとっては、遅刻という悪魔を意味する時刻なのだ。