駅に着き、そば屋を探す。


「ここにしよっか?」

「どこでもえぇよ、みーちゃんの好きな所で」

「じゃあ、ここにしよう」


おばあちゃんの手を引き、お店に入る。


「おばあちゃん、何食べる?」

「これにしようかな、お揚げさんが入っとるやつ」

「きつねそばね、じゃあ私もこれにしよ」


発券機の前で財布を取り出すと、おばあちゃんがその手を止める。


「気持ちだけでえぇよ、ありがとう。今日はおばあさんが出すわ」

「だめだよ、今日は私がご馳走するって言ったじゃん」

「まぁ、えぇわ、おばあさんに出させて」


そう言われ、私は渋々財布を鞄にしまう。


「…ごめんね、ありがとう」


結局、私がご馳走になってしまった。


「おいしいね」


二人で食べたそばは、本当に美味しかった。