おばあちゃん家にいても、特にやる事などなく。

話をしながらも、私は横になった。


洗い物をする水の音と、洗濯機の機械音。

外から聞こえてくる車の音と、猫の鳴き声。


そんな音さえ、ここにいると心地よくて。

私の瞼が、自然と重くなる。


「寝てまった?」


意識が途切れそうな中、確かに感じた温もりと、優しい声。

掛けられたタオルケットと、背中をポンポンと撫でる手に、私は意識を手放した。


クッションの上で、振動を繰り返す携帯に目を覚ます。


「みーちゃん、電話鳴っとるよ」


私は手を伸ばし、携帯を開く。


「…お母さんだ」


ディスプレイに表示された名前を確認し、通話ボタンを押す。


「もしもし」

『あれ、あんた寝とったの?』


お母さんの声が、頭に響く。