「もうそろそろ、時間?」

「そうだね、もう行かんと」

「入場券買ってくるわ」


そう言って、ホームまで見送りに来てくれたおばあちゃん。


「また、いつでも遊びにきてちょーだい」

「うん、ありがとう」


新幹線がホームに入ってくるのが、見える。

永遠の別れでもないのに、離れがたくて仕方ない。


「気ぃ付けて帰ってね」

「うん…おばあちゃんも、風邪ひかないように」

「ありがとう、お母さんとお父さんにもよろしくね」


新幹線の扉が開き、私はおばあちゃんの手を離す。


窓際の席に座り外を見ると、にこにこと笑いながら手を振るおばあちゃん。

新幹線が動き出してからも、見えなくなるまで手を振っていた。


その姿に、私も泣きながら手を振って。

絶対大事にしようって、何度も思ったんだ。