「おや、先程いらしたのに、もうお出かけですか?せっかく缶コーヒー出したのに…」
そんなのんきな父親の言葉に送られ、カラオケボックスへ。そこでは、果たして身体の大きな高校生が4人ほど待っていた。汀怜奈たちが入ると、直立不動で迎えた。
「御苦労さまでっス。」
狭いボックスの席に、無理やり案内された。
「とりあえず先輩。今日もビールですよね。」
こいつ懲りもせず…。しかしテーブルを見るともう冷えたビールジョッキが準備されていた。
「先輩、まずぐっといっちゃってください。」
「どうぞ、先輩。」
高校生達に促されて仕方なく、ぐっとビールを煽る汀怜奈。実際、シャワーを浴びて家を飛び出してから、ここまで何も口にしていない。喉が渇いていたのも事実だったのだが…。
「それじゃ、さっそくあの朝のパリの天気から…。」
佑樹の振りに仕方なく話し始める。
「あの日は、パリの空も朝からどんより曇っていて…」
「ちょっと待っていただけますか、先輩。」
直立不動の高校生のひとりが汀怜奈の言葉を遮る。
「なんです…?」
「自分ら、座ってお話をお聞きしてもよろしいでしょうか?」
なんとガチガチの体育会系の高校生たちであろうか。文化系の汀怜奈には滑稽でもあり、新鮮でもあった。
「よろしい…ぜ。」
汀怜奈は笑いながら話しを再開した。ハイキックのくだりでは、聞いていた高校生のひとりが興奮のあまり話に割って入る。
「先輩、そのハイキックを自分に頂けないでしょうか。どんなもんだが、味わってみたいんです。」
ビールと話しにほろ酔い気分の汀怜奈は快諾した。狭いカラオケボックスのテーブルを寄せて空間を作ると、高校生を立たせて身構えさせる。
「いきます…ぞ。」
汀怜奈がその長い脚からハイキックを高校生の首筋に炸裂させた。充分な態勢から繰り出したハイキックは、今度は柔軟な高校生の肉体を弾き飛ばす。高校生はもろに壁に激突し、崩れ落ちた。しまった、やり過ぎたか…。汀怜奈が心配するのも束の間、額に血をにじませた高校生がへらへら笑いながら立ち上がった。
「先輩、最高ッス。」
ホントか?俺も、俺も。高校生たちは争うように汀怜奈のハイキックを所望した。こいつら面白い。とにかく本気でやっても壊れないのがいい。汀怜奈は楽しくて仕方が無かった。
「おい、佑樹。お前もありがたい先輩のハイキックを頂け。」
そんなのんきな父親の言葉に送られ、カラオケボックスへ。そこでは、果たして身体の大きな高校生が4人ほど待っていた。汀怜奈たちが入ると、直立不動で迎えた。
「御苦労さまでっス。」
狭いボックスの席に、無理やり案内された。
「とりあえず先輩。今日もビールですよね。」
こいつ懲りもせず…。しかしテーブルを見るともう冷えたビールジョッキが準備されていた。
「先輩、まずぐっといっちゃってください。」
「どうぞ、先輩。」
高校生達に促されて仕方なく、ぐっとビールを煽る汀怜奈。実際、シャワーを浴びて家を飛び出してから、ここまで何も口にしていない。喉が渇いていたのも事実だったのだが…。
「それじゃ、さっそくあの朝のパリの天気から…。」
佑樹の振りに仕方なく話し始める。
「あの日は、パリの空も朝からどんより曇っていて…」
「ちょっと待っていただけますか、先輩。」
直立不動の高校生のひとりが汀怜奈の言葉を遮る。
「なんです…?」
「自分ら、座ってお話をお聞きしてもよろしいでしょうか?」
なんとガチガチの体育会系の高校生たちであろうか。文化系の汀怜奈には滑稽でもあり、新鮮でもあった。
「よろしい…ぜ。」
汀怜奈は笑いながら話しを再開した。ハイキックのくだりでは、聞いていた高校生のひとりが興奮のあまり話に割って入る。
「先輩、そのハイキックを自分に頂けないでしょうか。どんなもんだが、味わってみたいんです。」
ビールと話しにほろ酔い気分の汀怜奈は快諾した。狭いカラオケボックスのテーブルを寄せて空間を作ると、高校生を立たせて身構えさせる。
「いきます…ぞ。」
汀怜奈がその長い脚からハイキックを高校生の首筋に炸裂させた。充分な態勢から繰り出したハイキックは、今度は柔軟な高校生の肉体を弾き飛ばす。高校生はもろに壁に激突し、崩れ落ちた。しまった、やり過ぎたか…。汀怜奈が心配するのも束の間、額に血をにじませた高校生がへらへら笑いながら立ち上がった。
「先輩、最高ッス。」
ホントか?俺も、俺も。高校生たちは争うように汀怜奈のハイキックを所望した。こいつら面白い。とにかく本気でやっても壊れないのがいい。汀怜奈は楽しくて仕方が無かった。
「おい、佑樹。お前もありがたい先輩のハイキックを頂け。」



