「...さんきゅ」
照れんな馬鹿
間近でそんな顔見たら、私って本当になんとも思われてなかったんだなって実感するじゃん
「...やっぱ、先に行っとく」
「...なん「ていうかさ」」
なんで?って聞かれたくなくて、わざと言葉を被せた
「実際、私達の家となり同士じゃん
別に一緒に行く意味ないよね良く考えたら」
「...駄目」
「は?」
駄目?
何が?
「俺、ずっとお前の事好きだったよ」
「...何言ってんの」
真剣な顔して、何言ってんの
なんで今なの?
その言葉の先は、きっと棘しかないんでしょ
「でも、お前は俺のこと幼馴染みとしてしか見てないって分かってた
だから、今日、お前から卒業したいんだよ」
「...なんで」
「え?」
「なんで、自己完結するの...?」
「それは...「いいよ、卒業させてあげる」」
「っ...」
望むなら、そうしてあげる
でもね、「私は、和希のこと好きだよ」
「だけど、きっともう幼馴染みにさえ戻れないから、卒業させてあげる
...ほら、行こう」
「由乃、俺...」
「何も言わなくていい
私は、平気だから」
そう言って、俯いた
ねぇ、和希は今、どんな顔してる?
私は、どんな顔してる?
ちゃんと、笑えてるかな?
笑えてるよね?
涙が、溢れませんようにって祈りながら歩き出した
照れんな馬鹿
間近でそんな顔見たら、私って本当になんとも思われてなかったんだなって実感するじゃん
「...やっぱ、先に行っとく」
「...なん「ていうかさ」」
なんで?って聞かれたくなくて、わざと言葉を被せた
「実際、私達の家となり同士じゃん
別に一緒に行く意味ないよね良く考えたら」
「...駄目」
「は?」
駄目?
何が?
「俺、ずっとお前の事好きだったよ」
「...何言ってんの」
真剣な顔して、何言ってんの
なんで今なの?
その言葉の先は、きっと棘しかないんでしょ
「でも、お前は俺のこと幼馴染みとしてしか見てないって分かってた
だから、今日、お前から卒業したいんだよ」
「...なんで」
「え?」
「なんで、自己完結するの...?」
「それは...「いいよ、卒業させてあげる」」
「っ...」
望むなら、そうしてあげる
でもね、「私は、和希のこと好きだよ」
「だけど、きっともう幼馴染みにさえ戻れないから、卒業させてあげる
...ほら、行こう」
「由乃、俺...」
「何も言わなくていい
私は、平気だから」
そう言って、俯いた
ねぇ、和希は今、どんな顔してる?
私は、どんな顔してる?
ちゃんと、笑えてるかな?
笑えてるよね?
涙が、溢れませんようにって祈りながら歩き出した

