幼馴染みなんてクソ喰らえだ

「もう、大丈夫」


どれくらい時間が経ったのか分からないけど、外は暗くなってた



和希の腕の中から解放されて、帰ろっか。と声をかけた



和希は「おう」と返事して私の手を引いてくれた




ずっと俯いて無心で歩いてたら、いつの間にか公園についていた




「なんで、ここ...」


「昔の約束、まだ憶えてるか?」



覚えてるよ。そう言おうと思ったけど、そういう前に和希が喋り出してしまった



「俺、あの約束まだ覚えてんだ
馬鹿みたいだろ?

でも、もう、幼馴染みなんてクソ喰らえだ」


「何が、言いたいの?」



お願い、どうか私の望む言葉を言ってよ




「諦めきれなかった

まだ、由乃が好きだ」



神様、これは夢ですか


ずっと欲しかった言葉


ずっと欲しかったこの人の心



やっと、手に入るんですか