幼馴染みなんてクソ喰らえだ

静かに、隣の教室に入る



「...由乃」


間抜けな顔をする男子達を無視して、和希の手を引く



保健室まで引っ張って、椅子に座らせた



「...ごめんな、こんなことして」


嬉しかったよ



「ありがとう」




湿布を和希の拳に貼り終わって、もうこんな事しないでね。と呟いた



「な、んで、泣くんだよ...」


「嬉し涙だよ」



だから心配しないで。と言う前に、抱きしめられた




「分かった、
分かったから...」


無理なんてしてないのに、勘違いしないでよ



嘘。


悲しかった


確かに好きだったのに


裏切られたこと



なのに


またさらに和希を好きになったこと