お母さんに心配だからしばらく入院しなさいって言われ、入院させられた


何日か過ぎたあの日、久しぶりの快晴だった



コンコン、とノックの音がする



「どうぞ、」


自分でも驚くほどのか弱い声が出た


ドアが開いて、聞き覚えのある足音が部屋に響く



「...久しぶり」



なんで来たの?



「おばさんから、入院してるって聞いた」



まるで、私が言いたいことを最初から分かってるような言い方



「...大丈夫なのか?」



「...誰の、せいだと思ってるの」



ひどく冷たい声が、和希と私の心を突き刺した



なんで私まで傷付くの

なんでまた泣きたくなるの



「帰ってよ」



「っ...また、来るな?」



そう言って帰って行く和希の背中を見送った



私は、もう和希なんて好きじゃない




スキジャナイヨ