「...俺って、馬鹿だよな」


急に和希が語り出す


まぁ確かに和希は馬鹿な気が...

とか思ってたら「今失礼なこと思っただろ」なんて睨まれた


「お、思ってないヨ(棒読み)」


「いや、わざとらしいくらいの棒読みじゃねぇか...」


「...まぁ、いいんじゃない
それがあんたなんだし」


私がそう言えば、言葉を詰まらせながら「だよな」と返してきた


「...それで、いつまで居座る気?」


「あー、とりあえず、お前の飯だけ作って帰るわ」


「いいよ、
ていうか迷惑だから」


私のご飯を作るなんて言う馬鹿な和希に、思わず酷い言葉を投げつけた


「...これでも心配してんだよ」


「私達、もう幼馴染みじゃないんだけど...
ていうか、こんな事してたら彼女にされるよ?」


「あいつは、そんな事で怒らない」


は?なに?自慢?喧嘩売ってんの?


「あっそ
ていうか私言ったよね、
もうあんたとは他人だって」


「...考え直せよ」


「っなんで私が考え直さなきゃなんないの?」


なんなの?なんでこんな事するの?


「泣くな」


「あんたがっ!」


泣くな、なんて言われて思わず叫びそうになったけどなんとか堪えた


これ以上、こいつに構っちゃダメだ


もう他人なんだから...



「帰って、今すぐに」


「っ...わかった」


そう言って私に背を向けて部屋から出ていく和希


「でも、お前と幼馴染みやめる気ないから。


てかまずやめるとか無理だろ」



...分かってるよそんなの


でも、もうこれ以上近くにいたくないんだよ



傷付きたくないんだよ