スヤスヤ寝てるし...


私そこまで優しくないし?起こしちゃっても構わないよね?


と言っても力が出ないのでつむじを押すことにした



「ピーピーになってしまえ」と祈りながら押すと、ピクッと動いた和希


構わず押し続けるとしばらくは反応がなかったが、何かを思い出したように手を握られた


そして顔をこっちに向けた



おい、なんだよ、なに仔犬みたいな顔してるんだよイケメンなんだからやめろよ


「...喉、乾いた」


カッスカスの声でそう言うと急いで階段を駆け下りて、すぐにコップと水を持って戻ってきた


コップに水を入れて手渡されたので、飲んだ


水バンザイ
神様ありがとう


とまた一人で感動してると、隣で和希がちっさくなっていた


いやいや、どうしたんだよ...

「...なんで、いるの?」


「倒れてねぇかと思って様子見に来たら、案の定リビングで寝てたからベッドまで連れてきた」


「...ありがと」


「気にしなくていい」


「...」


気まずい、気まずすぎる...


「...帰らないの?」


「うん」


...なんだこの可愛い生物は!

うんって!うんって!

いつもならそんなこと言わないくせに可愛いなおい



なんて隣で悶えてたら和希に「なんかこいつやばい」なんて目で見られてた


何それ犯人この人なのに...



というより、なんでまだ居座り続けてるんだ


和希が可愛すぎて忘れてたけど私フラれたんだった


そう思うとなんか顔合わせづらくなってきた...