次の日、ドラマや小説の王道かよ...と思うほどちょうど良く風邪を引いた


まぁ、会わなくて済むからいいや。



家族はもうみんなそれぞれ職場や学校に行った


お母さんは行く前にお粥と風邪薬を勉強机に置いていってくれた



申し訳ないと思いつつ、なんでそんな遠いとこに置くんだよ...なんて思いながらとりあえずありがとう、と掠れた声で言っといた



「喉、乾いた...」


お母さん、飲み物は持ってきてくれてないのか...

薬どうやって飲むんだよ、なんて突っ込んでみる


足元がおぼつかないがこれも自分のためだと喝を入れ、階段を降りる


なんとかリビングにたどり着き、水を飲んだ

あぁ生き返る、地球って素晴らしい...と一人で感動してるとインターホンが鳴った



来た人には悪いけど、体調悪いから出ない。いや、出れないの間違いか。

ソファーに座ったはいいけどしんどすぎて身動きが取れないのだ


すまんが帰ってくれ、次インターホン鳴らしたら恨むからn((ピンポーン


「...ふざけんな」


声にならない声で言ってみたけど、喉痛いし虚しい