ふらふらと歩いていたら、懐かしい公園の前を通りかかった


小さい時に、私が迷子になった公園



あの時は和希が汗かきながら私を探してくれたんだっけ、なんて、ずっと和希の事ばっか考えてる


そんな自分に少し笑って、泣いた



好きだよ、好きすぎてつらいよ



「...好きだよ、和希」



きっと小説ならここで和希が登場するんだろう


けれど虚しくもこれは現実で、そんな夢みたいな事はあるわけない



でもそれでいい


和希に想いを伝えられたから、これでいい


少しだけ、前に進めたから



でもね、


私を手放した事、後悔すればいいよ