……悔しい。。
胸が苦しくて、涙が止まらない……。

皇女だからと言って、なにも知ってなかった自分に……。

「そんな気にすることないんじゃね?」

え……?
気にすることない……?
ジョセフさんはなにが言いたいんだろ…。。

「これから知っていけばいい話だしさ。

それに……」

ゆっくりと顔を上げる……。
目の前には……

―――満面の笑みを浮かべた

―――ジョセフさんの無邪気な顔……。

「もうリオネはスールズ村の一員なんだからさ!
これから知っていけばいいだけじゃねえか」

―――その言葉はまるで1つの光。。


この人の言葉の一つ一つが……

―――嘘偽りないという確信が…持てた。

温かくて無邪気で優しいジョセフさん……

この人なら……私もなにかを知れるのかも。


そう思ってると自然と笑みが堪えきれなくなって……安心する。。

「はい。これからお願い致します」


この、私とジョセフさんの出会いは本当に突然なもので……

でも……

突然の出会いだけど、ジョセフさんに

―――出会えて良かったって、そう思える。