朝の教室から音が消えた
重たい空気
担任の教師の言葉を聞き、そこにいる全員の視線は
エリではなくショウだった
きっとみんなショウが原因だとすぐにわかったんだ
ショウ自身、教師の言葉で初めてことの重大さに気づいた
「マヂかよ…」
ショウは誰にも聞こえないほど小さな声でそうつぶやき
その日、誰ひとりとして転校の理由を聞く者はいなかった
家に帰って1人物思いにふけるショウの頭の中に
もう楓の存在はなかった
久しぶりにショウはエリに連絡した
「いつ出発?」
「三日後だよ…」
「今から会えない?」
「無理…」
「なんで?」
「外が怖い…」
その時はエリの身になにがおきているのか気づいてあげれなっかた
