号哭ワールド

ほんと最悪…。

真面目に厄日かもしんないよ…。

そんなことを思って、抵抗するが。


「…ッ。」


だめだ、誰か…ッ!



「おい、その手を放せよ。」


私の背後に立つオジサンの手を払い、手首を強く握り締めたのは、隣にいた男の子だった。



「ご、ごめんよ。つい出来心で…」

「出来心じゃねえよ、立派な犯罪だろ。痴漢は。」

「ご、ごめんよ、お嬢さん…」

「あ…え…その…」


よく見たら、あたしと同じ高校の制服を着てる。


「こいつ、警察に突き出すか。」

「そ、それだけは…ッ!」

「は?自分で招いた結果だろ、罪を償えよ。」

「…ありがとう…ございました。」

「大丈夫だよ、他に何もされてない?こいつ、警察に突き出すから一緒について来てくれるかな?」

「あ、はい…。」



あ、学校の目の前だったんだ、交番。

私と男の子は、痴漢した男を交番に連れて行き、事情を話し、とりあえずは事を済ませた。



「あ、あの!ありがとうございました!なんかお礼したいのですが…。」

「ん?あぁ、いらないよ!それより、その格好、同じ高校みたいだね。」

「あ…はい。」

「じゃ、一緒に行こうか!」



私達は流れで一緒に行く事なった。