私は井上優芽。
高校1年だ。

高校生が少女、と言うのは過言すぎる。
もう大人への準備が着々と進む中、少女という表現はない。

…だったら、何なんだろう?

中学生の頃は、まだ14歳程度。
べつに少女、に違和感もない。
むしろ可愛げがあるくらいの表現だ。

高校生。

偉くもない存在。

ただの平凡な高校生、だったはずだった。


…つい、4か月前までは。