「ねえ…神崎くんと浅田さんのお兄さん何かあったの?」
私がそう言った瞬間
みんなが静まり返り沈黙が流れた
そして沈黙を切ったのは爽やかくんだった
「んー簡単に言えば琉星と浅田の兄貴はライバルってわけ」
らい、ばる?
「それってどういう…」
「喧嘩のライバル。この辺で一番喧嘩に強いのは琉星なんだ。でもそれをよく思わない奴らもいて」
「琉星は喧嘩強いけどさすがに50人を
1人で倒すって難しいだろ?それで負けたと言うか…その…」
爽やかくんは神崎くんの方をチラ見しながら最後の方をにごす。
神崎くんを気にする爽やかくんに
神崎くんは「普通に言えよ」そう言った。
「あーうん。まあそんで派手にボコボコにされたわけ。そんでその族の頭が浅田の兄貴だってわけよ」
爽やかくんはふぅと一息ついて
「だから浅田透と琉星を戦わせたくないんだ」
そう言った
