腫れぼったくなった目を隠しながら


私は教室に向かう。




教室には



「も、百夜!!!!」



「百夜ちゃん!」






神谷くんと心愛が話していた。




そして二人は私のほうへ駆け寄り


私の顔を見て驚いた





「ど、どうしたの百夜!」

心配そうに尋ねる心愛と


その横で首を傾げる神谷くん。

そして



「琉星となんかあったのか?」



神谷くんが真剣な目をしながらそう言った






さすが琉星の親友。






「あはは…私ね、馬鹿なんだ」






どうせこんな事言ったら笑われちゃうよ






…違う




心愛と神谷くんはそんなことしないか






全部間違ってたのは私なのかもしれない







心愛と神谷くんはじっと私をみて



真剣に私の話を聞こうとした。





だから私は何のためらいもなく言ったんだ








「琉星に振られちゃった!」







いい笑顔ができたはず