そして長い沈黙が続いた。
そして
「で?」
長い沈黙を琉星がたった一文字で破った
それにしても
「で?ってなにがでなの?」
私も瞼を閉じながらそう言った
「お前今日元気ないだろ?さっきだって急に泣き出したし」
容赦ない琉星の言葉に
少し恥ずかしくなった
「お、女の子には色々あるの!」
琉星になんか言えないよ…
一番言いたくないもん…琉星には
「あっそ。ならいいけど」
琉星はまだ目を閉じたまま
それだけ言った
…
や、やっちゃった?
琉星を怒らせたかもしれない
冷や汗がタラタラ垂れる。
すると
「あ…」
琉星が何かを思い出したかのように口を開いた
「俺たちと居づらいなら早い内に言えよ」
いつもより低い声。
察してくれたの…かな…?
でも…もしここで私が「うん」って言ったら…?
琉星に嫌われちゃう。
でももしここで嘘ついて「そんな事ないよ」って言ったら?
私は琉星に嘘付いてる事になる。
…あれ?
なんでさっきっから琉星の事ばっか
考えてるんだろ…
