お前は、産まれた時から恵まれた子供だった。

なんの苦労も無く育ってきた…

立派な家に生まれ、病気もしないし、可愛い顔をしていたから、誰からも愛される存在だった…


お前と俺は間違いなく血の繋がった親子だから…

どうなってもこの絆は絶対に切れる事は無いと信じたから…



お前を養子に出す事に決めたんだ…



男には、どんなに辛くても決断しなければならない時がある…

決断した以上男に二言は無い…

だが、お前を不幸にしてしまった事については、いつか必ず償ってみせる…

どんな形でも償ってみせる…



酔った勢いってのもあったと思う…


父親が本音を語ったのはこれが最初で最後でした…