【完】すき、好き、大スキ。




「おい、着いたから帰んぞ」

「へ?」



そう言われて顔をあげると、
そこは璃久の家の前で。



玄関へと向かって行く璃久の姿に



「あ! ま、また明日ね!」



大きな声で叫んでいた。



あー!

あたしのバカ!



璃久と居れる時間なんて
ちょっとしかないのに。


なんて勿体ない事をしたんだろう。



ちょっと女の子と一緒に居ただけで、
勝手に拗ねて勝手に思い込んで。



はっあー。



明日は笑顔でいっぱい喋ろう。

うん、そうしよう!