【完】すき、好き、大スキ。




「璃久、さっきの女の子って同じ塾の子?」



なんて、当たり前の事を聞いてしまった。


塾から出て来たんだから、
塾に通ってない子な訳ないじゃん!


そんな突っ込みを入れながらも、
璃久の顔を見つめる。



「あ?」



気だるそうに返事をした璃久。



「いや、だからね。
さっき一緒に塾から出て来た女の子は誰なのかなぁーって思って」

「あ? ……あぁ」



また気だるそうに返事をして。

少し考えた後、納得した。