例えばさ。
塾の先生に呼び止められた、
とか在り来たりな嘘でもいい。
それでなくても。
告白されて遅くなった、
本当の事でもいいよ。
何にも言ってくれないのは、
あたしがどうでもいい存在だからなのかな。
こんな事を考えていたら、
頭の中はすぐにいっぱいになって。
あたしの脳は人より小さいのかもしれない。
頭も悪いし。
考えも甘いし。
理解能力もないし。
だから、
「告白されてたんでしょう?」
って、言っちゃったりするんだ。
勿論、言った後に後悔するのは、
あたしの得意技。
その言葉に璃久の顔が険しくなるのも、
いつものこと。

