気になったあたしは勿論、尾行。
っても、塾の裏なだけなんだけど。
物陰にこっそり身を潜めて思う。
こんな事してるから、
あたしストーカーって言われちゃうんだろなぁ。
「あ、あの。前からずっと好きだったんです」
顔は見えないけど、
アニメの声優さんみたいな可愛らしい声が聞こえてきた。
「あー……、ごめん」
その後に、困った璃久の声が聞こえて。
断ってくれた事に、
ホッと胸を撫で下ろしながらも、
今の間は何!? と一人、心の中で突っ込んだ。
「……いつも一緒に帰ってる人って、誰なんですか?」
その言葉に、
胸がドキンッと大きな音を立てた。
あたしの事、だよね!?
璃久、何て言うんだろう!?
ドキドキドキ……
体中が心臓になったみたいに音がして。
璃久の言葉を待つ数秒に期待と不安が押し寄せる。

