「おい、何笑っとんねん」 「え? いや、別に」 「また阿呆みたいな事、考えてたんやろ」 「え、し、してないよっ」 「……ふーん」 ふぅっと息を吐き、 あたしから視線を逸らした。 「あ、ちょっと待って!」 「何やねん」 「その予定表見せて!」 「何でやねん」 「だって、それメモらなきゃ璃久の塾終わる時間わかんないじゃんっ」 「はぁ!? お前……夏期講習も待ってる気なん?」 驚いた璃久に、 うん。と満面の笑みで答えた。