【完】すき、好き、大スキ。




「それは、そうなんだけど。様子とか、そんなのだよ!」

「様子~? んー……。あ、珍しくトマト食ってたな。あいつが文句言わずにトマト食ってんの初めてみたかも」

「え、璃久ってトマト嫌いなんだ?」

「そうなんだよ、ガキの頃から駄目でさー。んで、俺がいつも食ってたの。唯一、俺が兄ちゃんぽくなれる瞬間だったのによー」

「へぇ~」



って、何一緒になってんのよ、あたし!



「ほ、他には!?」

「別に。それだけ?」



そう言って首を傾げた神楽の言葉に、ガクッと肩を落とした。



あたしが塾へ行かなくても、何も思わないって事ね。


うん、わかってた事だよ。

想定内だよね。


だけど……ちょっとくらい心配してくれてもいーじゃんかぁ!


あたしなんて、たった1日で寂しいのに。

璃久に声が聞きたくて、顔が見たくて、触れたくて。



これじゃあ璃久禁断症状じゃん。