「何にも考えてない、ですけど」

「だろうな」



今!

ホッとしたような顔した気がするのは気のせい!?



「受験は。んー……したいのか?」



担任のこの濁し方は、
ほぼ無理って決めつけ。

一応、形だけ生徒の希望は聞いてくれるつもりなんだろう。



「先生、あたしが受かると思う?」

「……。が、頑張れば……なぁ?」



焦り過ぎです。



「これ以上、勉強したいなんて思ってないよー」



これは本当。

勉強は苦手だし、
かといって専門学校はお金かかるし。

しかも専門行ってまでやりたいことが……ない。



「なら就職か?」

「んー」



これも正直悩む。

別にしたい仕事とかないし。

それよりも、

あたしに仕事なんて出来るのかなぁ。