【完】すき、好き、大スキ。




その状態が、どれくらい続いたんだろう。


いきなり立ち上がってしまった璃久。


さっきまで熱かった肩や顔や前髪や……色んなところが冷めていく。


その姿を目で追うだけで、
いつものあたしなんて微塵もいない。



「これ着ろ」



そう言われて投げつけられたシャツ。


反射的に両手で掴んだあたしは首を傾げた。

何故にシャツ?



「それ小さなったやつやから、やるわ」

「へ?」



投げつけられたシャツを見ると……



「これ長袖なんだけど」



今は8月。

しかも今年の夏はやたらと暑い。


それなのに長袖を着なきゃいけない意味とか、まじわかんない。