全く意味がわからない、
あたしの事なんて無視して。
抱き締める腕が、
あまりにも強くて。
あたしは身動きすら取れない。
璃久って……結構、力あるんだ。
なんて冷静に考えてるあたしが恐い。
だって璃久に抱き締められてるんだよ?
こんなの夢以外でないんですけど。
夢の中のあたしなら、
璃久の背中に腕を回してギューって笑って抱きついてたけど。
本当に起こると、動けないもんなんだな。
と変に感心しちゃったりなんかして。
ちょっとずつ起こってる事を理解していくあたしの頭ん中。
隣から大声で笑う皆の声が聞こえる。
8月終わりの夕日が眩しい。

