変な汗をかき始め、
もう課題なんてどうでもいいかも。
そんな事を思って、
部屋の前から離れようとした弱いあたしに
――ガチャ
小さな音が聞こえた。
そして、中から伸びてきた手に腕を引っ張られた。
へ!?
驚いたものの、
あまりの速さに声を出す暇がなかったあたしの唇に当たる、暖かい感触。
目を見開いたまま、
固まるだけのあたしが、
それをキスだと気付くのにかかった時間
……5秒弱。
気付いたと同時に離れた唇、
目の前には璃久の部屋のベランダ。
そして璃久の温もり。
って!
あたし抱きしめられてる!?
え?
は?
ちょっ!
何で!?

