何度も唾を飲み込み、
それだけは耐える。
だってココで泣いたら
皆に怪しまれるし。
また璃久に迷惑かけて
嫌われちゃう。
もう嫌われてるのかもしれないけど……これ以上は嫌だ!
絶対に嫌だ。
あたしの望みはひとつなんだもん。
璃久に好きになって貰う事だけ。
それだけなんだ。
グッと堪えた涙を流すことなく、あたしも階段をあがる。
その一歩は、とてつもなく重いけど。
この先の事を考えると、どうしようもなくなるけど。
璃久の怒りが少し治まるまで。
あたしは大人しくしてた方がいいんだ、と思う。
そうだよ、課題だってあるんだし。
今は……課題の事だけ考えよう。

