【完】すき、好き、大スキ。




慌てて追いかけ、



「今日! 塾早く終わったんだね」



って何、普通に話しかけちゃってんのよ、あたし!

もーバカバカ!



「邪魔」



目の前に立つあたしを見ようともしないで、かけられた声。


本当はちゃんと話したいのに、思わず体を退けてしまう、あたし。


あー、もう!

ほら、あたし!

土下座だ、土下座!



「り、璃久!
昨日は本当にごめんなさいっ!
もう二度とあんな事しないから……その、忘れてくれないかな?」



一気に喋って酸素不足。


はぁ、と一息吐いたあたしを見ることもなく、璃久は静かに階段をあがって行ってしまった。



だから土下座だって自分自身に言ったじゃん。

璃久の背中を見上げながら、鼻がツーンとした。

だんだん胸の奥も苦しくなってきた。



あ、ヤバ。泣きそうかも。