「お前さ……」
「え?」
突然、立ち止まり前を向いたままの璃久の声に、上擦った声を出してしまった。
だって、ようやく話してくれたんだもん。
「何で課題してないの?」
「へ?」
せっかく璃久が話しているのに意味がサッパリわからない。
「何で俺待っとんねん」
「は?」
待ってるのは、
いつもの事じゃん!
「あー! 腹立つ」
そう言いながら、
振り返った璃久は珍しく感情を顔と声に出し。
「課題、間に合わんのやろ!?
なら普通は家でやるやろ。
それやのに何で俺を待っとんねん!」
あぁ!
なるほど!
そう言われれば、そうだ。

