……もしかして… …僕は死んだんじゃ… そう思って、もう一度辺りを見回す。 冗談じゃない。 こんなことで死んでたまるか。 しかしこの世界は見れば見るほど美しくて、 ここが、天国かもしれない、と思わずにはいられない。 空は、見たこともないほどに大きな星空で、地平線まで広がる。 そして、目の前にはコケむして古びた塔が一つ立っていた。