120%恋愛

「桃葉ちゃんごめんね。アイツ悪い奴じゃないんだけどさ。」










「まさか桃葉知らないなんて言わないわよね?」








「え、なにを?」









「あの人のことよ。」








「誰だっけ?有名な人?」









「…はぁ。あの人は倫太郎の幼馴染みで、学年1モテてるって言われてる3年の佐伯龍聖よ。」









学年1。
ほんとにそんな人いるんだなー。


その時はそれくらいにしか思ってなくて。









「じゃあ、桃葉気をつけて帰るんだよ?」









「分かってるよー。ばいばい!」









そして、駅を出て家に歩き出した。









家に着いて、部屋に上がると
携帯に通知が一件入ってた。









「龍が桃葉ちゃんのLINE知りたいって言ってるんだけど、教えて大丈夫かな?」









倫くんからだ。
龍ってたしかあのモテる人だったかな。









少し怖いな。
だけど、倫くんの好意だし…。









「うん、大丈夫だよ。」









とだけ返信して、ベッドに寝転んだ。