「──はい、5万で良かったよね?」

「うん。」

「今日も良かったよ?♡」

「そう?ありがと」




─ここはラブホ。

簡潔に話を終わらせた私は、
サッと服を着てホテルを出る。


森山 美紗 ( モリヤマ ミサ )
17歳、高校2年生に進級したばかり。

私がこんな行為を始めたのは、
高校に入学してから。

親と喧嘩し、高校生にして1人暮らしを
始めたんだけれど…

案の定、お金が無くて、
親から借りるのも嫌だから
こういう行為をするしかなくなった。

『 処女は1番好きな人に___ 』

そんな願いも虚しく、処女なんて
誰だったかもう覚えてない。