青の、果実。


ふいに光太郎と目が合って
ハッとする。

いつの間にこんなに大人っぽくなっちゃったんだろう。


目が鼻が輪郭までが、全て男の子で。



幼馴染にこんなどきどきしてしまう日が来るなんて。

わたしは光太郎から目が離せなかった。





「だから、俺はこの町でずっと
サッカー続けて
マコに応援してて欲しいって思ってた。

ずっとこの町にお前と一緒にいるって思ってたんだ。」



「光太郎…
で、でも、一生ばいばいって事じゃないよ!
もし光太郎も上京すればっ」


「わりぃ、そうじゃないんだよ。
この町にいることに意味があんだよ。」



こんな悲しい表情をする光太郎は初めてで。


わたしは何を言おうとした?

光太郎も上京すれば一緒にいれる?
だなんて。

本当に最低だわたしは。