青の、果実。


「大学に…?
てことはマコ、上京すんのか?」




驚いているのか光太郎の大きな瞳が
わたしを捉える。



「うん、きっとそうなると思う。
まだわからないけど…
けど今からでも遅くはないかなって。」



お母さんも了承してくれたの、と
わたしは後から付け足した。




「なんでいきなり、
専門はどうしたんだよ?
古谷達と一緒の所行くって、ここに残るって
この前言ってたばっかじゃんか。」



「そうだったけど…

でもわたし初めて自分がやりたい事、
したい事言えたんだ。

その四年間でもっとやりたい事を
見つけたいって思ったの。」