青の、果実。


「よっ。」



「何だよ話って。」




家から部屋着で出てきた彼は
少しかったるそうだった。


夜風が気持ち良くてわたし達は
とりあえず近くの公園で話すことにした。


自販機で缶ジュースを一本買って
わたし達はベンチに座った。


「マコが話って珍しくない?」



「いや、とりあえず仲直りしたいなって思って。
なんか最近言い方酷かったかなって…。」



わたしが少し俯くと
光太郎は優しく頭をぽんぽんっと撫でた。




「俺の方こそごめんな、
あいつといるマコが何だか凄く楽しそうでさ…
俺どうかしてたんだわ。」



風でブランコが軋む音が公園内に響いた。



「あいつって、幡山くんのこと?」